ガヤガヤBAR、スタッフの駿介です。
ガヤガヤBARと、僕のやっているイベント「遊びまみれ」は基本的にテレビをオマージュした企画が多いです。
だから、表面上は「テレビみたいなBAR」なんですが、構造的に、目指したいのは「ラジオみたいなBAR」なんです。
もっというと「テレビみたいなことができるBAR」ではあるけど、「ラジオみたいなコミュニティ」にしたい。
…何言ってるかわかんないですよね?
書いてる僕も油断するとわからなくなりそうなので、丁寧に説明しますね。
今日は「ラジオ好きサミット」というイベントをやっていました。昔からお世話になってるおすぎさん家族が遊びに来てくれて、
ラジオの話を散々した後に、
僕の相談にまで乗ってくれて。
そこで出た一つの結論が「ガヤガヤBARが目指すのはラジオだ。」って話でして。
僕らラジオ好きにとって、ラジオは、いやもうちょっと厳密に言いましょう、
「深夜ラジオ」は、
日の光がある時間帯には誰とも共感できないことを、解き放てる「居場所」なんです。
ラジオは、出演者が直接、僕に語りかけてくれる。直接心に届く。ひとりじゃないって思える。だから本気で笑えるし、本気で感動できる。
一方テレビは、みんなが楽しめるもの。みんなで楽しむためにあるもの。
その「みんな」には、社会適合な僕みたいな人間も入れてくれるくらい、広い。
だから、十分楽しめるんだけども、ラジオの距離感を知ってしまうと、どこか物足りなかったりする。
あと、ラジオと違って、孤独はそんなに埋まらない。
ただ、あくまで「そんなに」埋まらないのであって、全く埋まらないわけではない。
なぜなら、テレビには(近年削減されてるとはいいつつも)相当の予算があり、時として、テレビにしか出せないワクワクを感じさせてくれる。孤独を忘れられるほどの。
一方ラジオは、そこまでの予算はない。スタッフの人数だって少ない。
僕はどっちも好きです。好きなんだけど、じゃあ「どっちのような生き方をしたいか?」と問われれば、ラジオみたいな生き方をしたいんです。
僕の大好きなラジオパーソナリティである「伊集院光」さんが言っていたんですけども。
「テレビで飲食店を紹介するとその瞬間だけわっ!と来てすぐ来なくなる。
一方ラジオで紹介するとその瞬間に押し寄せることはないけど、コンスタントに来てくれる」と。
これが、まさに、この二つのエンタメの大きな違いであって。
テレビはとにかく「マス」に向けてなんですよね。全体にとって75点が出ればそれでいい。というかそれでないといけない。
なんたって毎回相当の予算がかかってるから、不合格点は出せないし、出そうものならすぐテコ入れとか打ち切りをするしかない。
そして、その瞬間瞬間を盛り上げることに長けているし懸けている。毎分で視聴率も出るしね。
でも、ラジオは回によって、「100点」もあれば「20点」もあるんですよ。
そんでもって、たとえ「20点」でも結構待ってくれる。大体一年くらいは。
ラジオは予算が少ない分、様子も見られるわけです。
だからこそ、ラジオは聴く人と、どんどん深い関係になる。
リスナーを振り回さないから、パーソナリティに、番組に、ついていける。長い目で。
こうして二つに分けた時、世の中で言う、「ビジネス的なもの」はきっと「テレビ式」なんでしょう。
「ラジオ式」なんかじゃやっていけない。
でも、ガヤガヤBARは「ラジオ式」を貫いていきたい。
駅からちょっと遠いし、なんの後ろ盾もないし、変わったことたくさんするし、
いわば「マス」には刺さらないかもしれない。現に刺さってない自覚はある。
だからと言って悲観するわけではなく、それでも刺さる人へ刺し続けて、100点を叩き出せる場でありたい。
毎回でなくても。「100点が出る」と言う事実さえ定期的に伝えられれば、そのワクワク感がバー内に充満するはず。
お店は、BARは、テレビ式が多い。
だからこそ、ガヤガヤBARで味わえる空気は、他じゃ代替不可だ。
そして、僕は知っている。
「テレビ」じゃできないことが「ラジオ」で、できるようになるということを。
「テレビの方が予算が多いんだから、そんなことあるわけない!」なんてお思いのあなた。
オードリーはラジオイベントで東京ドームに立ったんだ。
異例中の異例であることは百も承知ですが、
確かに立ったんだ。
多分これは、テレビのイベントではできないこと。
テレビもラジオもどっちの良さもある。僕は特にどっちも好きだ。
だけど僕らは、ラジオみたいなことをやっていく。
文化を煮詰めていく。お客さんと共犯関係になっていく。
100点を目指す。75点なんて目指さない。時折20点出すけど。
つまりは、「めっちゃ楽しい!」に興味がある。エンタメの一丁目で満足する気なんて毛頭ない。
そしていつか…なんて夢を見ながらやっていく。
ガヤガヤBARはそんな場所。
テレビみたいなクイズや大喜利やトークや企画はたくさんするけどね!笑
って言う話を、テレビマンのおすぎさんとしたのもなんだかアツいです。
ガヤガヤBARはラジオだ!
コメント